下駄を鳴らして奴が来る ボクの青春 今思い出す(3)
2010年 03月 14日練習は大変だった。スポーツを見るのは大好きだが、運動は苦手だった。基礎体力がなかった。押忍(オス)の挨拶に始まる団生活であった。授業は午後4時40分に終了をする。応援団の練習は午後5時からだ。授業を終わって部室に向かう足取りは重かった。この20分が暗黒の時間帯だったのだ。きつい練習を思うと顔も下向きになってしまう。
でも一歩一歩、武夫原(グランド)の北側、立田山側にあった部室に向かう。部室に入るときは、"押忍"と大声で、両手を斜め前に突き出し、背も45度に曲げて挨拶をする。狭い部室には長椅子が四列ほど並んでいた。一番奥には机と椅子が対面で配置されていた。最上級生の席だった。練習着はジャージの上下である。ジャージ上着の下にはシャツは着用しない。だから冬は寒いし夏は暑い。ジャージパンツは、うさぎ跳びや四股立ちをするので、先輩のジャージは膝は破れ、股も破れていた。
靴は今みたいなブランド靴ではない。安っぽい運動靴だった。猛者の先輩は裸足で砂利道を走っていた。よく怪我をしないものだった。破れた靴でも気にしない。磨り減っていても気にしない。履く靴下も毎日洗わず次の日も同じ靴下を着用していた。汗臭いジャージも毎日洗濯せず、そのまま部室に干していた。本当に汗臭い部室だった。でも当時は気にしていなかった。そして、着替えをして練習場に出て行く。約2時間の練習開始だ。
by hyocori-hyoutan
| 2010-03-14 16:46