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マラソン名言3 1987年ランナーズDiaryより

夢のランニングを追い求めて……。ランニングに果てはありません。 (佐々木功)

NECの監督として、選手育成に努められたり、浅井えり子選手との二人三脚でのトレーニングでも有名だった佐々木功氏、もう亡くなられて10年くらい経ちますかね。その佐々木監督の言葉です。

もう一つ、思い出深いのは、確か僕が初めて別府大分マラソン大会に出場した時に、佐々木監督も監督業の傍ら選手として出場されていました。多分当時40歳くらいだったのかな、髭を蓄えられた独特の風貌で、フォームは下半身がぶれず、安定感のあるピッチ走法で走っておられました。見たのは、折り返し点に向かう途中であり、佐々木監督は折り返しを終えた、かなり前方の集団を引っ張っておられました。

その夢も志半ばに病魔に倒れられた訳ですが、佐々木監督の唱えた「ゆっくり走れば速くなる」との実践論は、特に今も市民ランナーの間には残っていると思います。

冒頭の「夢」を記録だけに限定すれば、いつまでも追うわけには行けません。「夢を求める、果てがない」と言うことは、走るという行為を通して自分の心と対話し、もう一人の自分(時には善玉であったり、悪玉であったりする)に話しかけられる事が魅力なのかなと思います。

何か哲学的になってしまいましたが、ランニングは体だけではなく、心をも研ぎ澄ませることが出来るものですね。
by hyocori-hyoutan | 2005-04-13 23:26 | マラソン名言