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関門と己と 壮烈な戦の 阿蘇カルデラ(2)

今回の100kmでボクの50歳代の阿蘇100kmのチャレンジは3勝2敗の一つ勝ち越しで終わった。来年からは60歳代に突入するから一つのケジメの大会になった。そして、どんなに練習するより、若さが一番の完走への条件だということも痛感させられた。その若さを年々失っていくのは仕方のないことである…

スタートの雰囲気はいつもと同じであるが、食事の摂取方法は全く違う。レース前日の昨晩も炭水化物カット療法は継続中である。選手待機場所にはパンや飴、バナナなどが置いてあるがあまり食べない。食べるより出す方が大切である。万全の準備でスタート地点に立つ。ウエストポーチには、小銭とティッシュ、アミノバイタル数袋を押し込む。それと3年前に作った10km毎の通過予定タイムと関門時間を明示したラミネート加工したカードも入れておく。このカードはあまり今まで頼りにしたことはなかったが、今回は大活躍であった。
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【0-10km】
昨年は64kmリタイアの反省は、出足をゆっくり走りすぎた。今回はとりあえず22km付近(急坂に差し掛かる手前)までは、気持ちよく自分のリズムで走ることに決めていた。ところが、走り始めて500mでアクシデント発生した。スタート直後の急坂を走っていて、ちょっとリズムを変える走りをした途端、左脚のふくらはぎがケイレンを起こし、ツリそうになった。ヤバイ!完走なんて出来ない。実はレース3日前の就寝中に「こむら返り」を起こして目を覚ました。その再発である。以後3kmほどペースを落として走る。でも違和感がなかなか消えない。100kmへの不安が高まるものの、何とかだましだまし走れそうである。5km30分で通過、アクシデントの割には快調だ。昨年トイレ休憩5分ロスした9.5km地点もトイレに駆け込むことなく快調、10kmも60分を切る。

【10-20km】
久木野を過ぎてランナーの集団はバラけてくる。やっと10分の1を走ったなどと余分なことを考えないようにしようともつい考えてしまう。10-20のポイントは18kmくらいからのダラダラ上り坂で抜かれずに集団の中でペースを維持すること。それが前半戦の余裕があるかどうかの見極めだ。幸いにも、集団の中で抜きも抜かれもせずに足を運ぶ。中には、かなりペースダウンをしているランナーも見受けられた。ここで目に見えるようなペースダウンなら完走は難しい…自分のことだけ考えればいいものを、つい周りの選手のことも考えてしまう。20km通過…この区間も60分を切った。過去5回のレースの中では最速だ。スポーツクラブでのトレッドミル傾斜ランの成果がはっきりと表れる。脚の蹴りは健在だ。

【20-30km】
ここまで3年前の完走時と比べて10分貯金ができた。上出来だ。そして22km付近からの清栄山の上りが始まった。2時間あまり走ったあとだから歩けるのは嬉しい。リズムよく歩く。余裕があるから、ちょっとした平坦に近い道ではちょこちょこ走りも取り入れる。今日の山越えは風もなく、太陽も出ず曇りの上天候だ。予定通りの走りに50km5時間半切りをちょっと意識する。山越えのあとは急坂下りが続く。この区間はいかにピッチ走法で、上りで費やした時間を取り戻せるかどうかだ。ここで、ボクの今回のランニングの特徴がつかめた。上りは強いが、下りは走っていても圧倒的に抜かれてしまう。上りで抜いて下りで抜かれるボクの100km伴走の友が生まれてきた。この区間も3年前より1分半早い75分で乗りきった。
by hyocori-hyoutan | 2012-06-16 08:02 | 阿蘇カルデラスーパーマラソン