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おもてなし その語源に 歴史の重みあり 

今日ネットで時間つぶししていたら、東京オリンピック2020の記事の中で、今年の流行語大賞の有力候補である滝川クリステルの一言、「おもてなし」の語源について書いてあった。「表向きでなく本心で…」が「おもてなし」になったとのこと。これって深いですね。「表裏ではなく本心ですよ」…の後半をカットして「表じゃないですよ」が更に簡略化されて「おもてなし」となったらしい。

本心ですよ…を直接的に言うのでなく、表じゃないないですよ…と婉曲的に言うことが日本語の難しいところだな、奥行きのあるところかな。そしてもう一つ言えば、「おもてなし」が最初は本心を指していたが、いつの間にか、相手を心から接待することに転じてしまった。いや良い言葉ですね。

その中でも酒席で、上司のコップの酒の量に気配りをしながら、酌を継ぎ足すのも「おもてなし」の一コマって書いてあった。もちろん、度を越えた気配りは良くないが、これも必要なことと思う。いつも呑み助のボクからみても、空いたコップを継さしてくれなのは周りの人はさみしいものだ。

この文化は江戸時代の軒先が重なるような長屋で暮らしていた、庶民の生活習慣、互いに本気の付き合いをせざるを得ない環境で生まれたものであるとも書いてあった。我々の生活パターンは自分で築いたもの、あるいは親から引き継いだものと考えがちであるが、実はその源は江戸時代、あるいはその前の時代からのものを引き継いであることに歴史の重みを感じる。

「歴史の重み」は、現在も引き継いでいる良き悪しきを含めた生き様であって、今は確定していない生き様、考え方で「歴史の重み」を軽く変えてはいけないということかな。
by hyocori-hyoutan | 2013-10-06 20:15 | 世相を斬る