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迎い火送り火 祖霊信仰 仏事とマッチング

本日は8/15だ。終戦記念日であるが盆の8/15だ。盆を迎えるにあたって13日は、「迎え火」といって玄関先で素焼きの盆の中で火をつけて仏様を迎えることが儀式になっていたらしいが、我が家ではその儀式を省いて仏壇にただ祀っていた。しかし、20年前くらいから、お寺で盆法要を一括で行うようになり、お寺まで行ってご先祖様を迎えに行くようになった。そして、本日は「送り火」の儀式だ。

昔から箱崎浜に「送り火」に行っていた。ご先祖様の好きだった甘いものをたくさん詰めて見送りに行く。昔々の馬出に住んでいる頃は、提灯に火を点けて箱崎浜まで歩いて行った。送り火会場は、夜店が出店して花火が打ち上げている、大変な賑わいだった。でも伝統的な行事も盛隆になるものと廃れていくものに二分される。筥崎浜の送り火は廃れる方だ。毎年廃れていくが。今日は夕方5時半に行っても祭壇には、数えるほどのご先祖様に持っていってもらう供物しか上がっていなかった。何となく盆の行事の風物詩が消えていくのがさびしい。

終わった後は、近くの夢タウン飲食街で夕食だ。夫婦、娘2人、そして孫2人、それに奥さんのジジババと一緒に夕食を済ませる。精進あけじゃないけど、トンカツ専門店「浜勝」で腹いっぱいだ。

そして家に帰って再び、「迎い火」と「送り火」のことを考えた。お寺までご先祖様を迎えに行って、帰りは海に放っておくのはおかしいなあと……。これは、仏事の盆行事としての檀家を廻る盆供養がお寺で一括して行うようになって、ご先祖様を迎える儀式と重なったからおかしくなったと思う。本来なら、ご先祖様を迎える儀式の「迎え火」「送り火」は祖霊信仰あるいは神道に近い儀式で、お寺の行う盆供養は仏事だ。そう思うと納得できる。
by hyocori-hyoutan | 2014-08-15 22:09 | ああ無常