守るもの 欲しいもの どっちが大切? 

人間というのは、バナナをもぎ取ろうとして、右手を伸ばすと左手で持っていた籠の中のりんごがこぼれ落ちることがある。そして悔しがる。「バナナを取ることができたのに……。りんごも落としてしまった……」

人間、欲を出せばきりがない。そして、本当はまだ、バナナを手に入れてないのに自分のものと錯覚をして、手に入られなかったことを落胆をする。本当は、籠一杯のりんごで満足をしていればよかったのである。

社会生活を営む上で、基盤となる守るべきもの(健康や家族、最低限の財産)をきちんと確保していれば、何ら文句は言わず楽しく暮らせるはずである。しかし、人間というのは、それ以上のものを欲して、基盤の大切を忘れることがある。あるときは、別のものを欲して、自らの基盤の存在を危うくしてしまうこともある。情けない存在である。

そんなことを、ふと考えてしまった。本当の悲しみや落胆は、社会生活の基盤が崩壊したときであり、その存続に全力を尽くさなければならない。
間違っても、手に入れていないものを取れなかったというだけで、落胆してはいけない。
そうなんだよな……。

by hyocori-hyoutan | 2006-04-03 23:56 | ああ無常