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バリアフリーも 障がい者への理解も まだまだ不十分かな 

職場で、聴覚障がい者についての研修があった。講師の聴覚障がい者は手話で話し、通訳が受講者にその内容を伝える形式であった。
(以下、講師の発言要旨……)

講師は、4歳の時の高熱が原因で聴覚を失なった。
日常生活の中で困ったことは一杯あるが、一番の困難さは”健常者の理解を得られない”こと。例えば、エレベーターの中でボタンのそばに立っていると
「すみません、8階を押してください」
「……」
その結果、”まあ、不親切な態度の横着な人”と思われる。

博多駅で列車が運休していても、音声の連絡はあっても聴覚障がい者には、何が何なのか分からない事態に出くわすこともある。

また、聴覚障がい者とのコミュニケーションは、手話、筆談、身振り手振り、空書き等があるが、その中でも、聴覚障がい者の苦手なのは筆談である。一番ミスのないコミュニケーションの手段と思われがちだが、障がい者にとっては、どう説明していいか分からない場面が多い。特に生まれつきの障がいがあれば、言葉や文字を学ぶ機会をもてなかった人も多い。

高齢者や身体障がい者のためのバリアーフリーは進んできているが、まだまだ聴覚障がい者のバリアーフリーは進んでいない面もある。


研修を通して、考えさせられることは多かった。キーワードは出来るだけ相手を理解し、その立場に立って考え、行動することかな……ということを再確認させられた。
by hyocori-hyoutan | 2006-08-24 22:50 | ああ無常