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マラソン名言24 1987年ランナーズDiaryより

健康とはいのちの創造であり、いのちに対する優しさである(灰谷健次郎)

この言葉を10回、頭の中で繰り返し唱えた。前段の「健康とはいのちの創造」は分かるが、後段の「いのちに対する優しさ」はなかな理解できなかった。でも、繰り返し唱えていたら自分なりの解釈が生まれてきた。

「健康」は、単に生物的に生きている「いのち」を、「創造」という「生きがい」に変えていくものである。そして、後段は、健康であれば、生きているもの全て、例えば小さな虫から大きな象まで、悪人から善人までを含めた生き物に対する優しさを持って接することができると解釈した。(分かったような分からない解釈ですね……。)

でも、この「健康」は、「健全なる精神に健全なる肉体が宿る」ということばの「健全なる肉体」を指してはいない。「精神的な健康」であることは当たり前である。

さて、これをランニングの世界で考えなければ「マラソン名言」にはならないね。

多くのランニング愛好家は、走ることによってより一層の心と体の健康を手に入れ「生きがい」に結びついてくる。それは、周りのランナーに対して、走るのが遅かろうが速かろうが、年配者であっても子どもであっても、仲間として受け入れる。そのような優しさを持っているものだ。これは自分自身の経験から大体当たっている。

しかし、中にはタイムのみ気にする人、他のランナーを速さで評価する人、主催者の苦労も考えず参加料を払った権利だけを主張する人もいる。そんな人は、ランナーとは言っちゃいけない。ランナーとは、自分の生きがいを「自分だけの生きがい」にしないで「人に喜んでもらえる、人と楽しめる生きがい」にしなければいけない。

小生は実践したことはないが、視力障がい害の伴走(綱一本で一緒に走ること)はすごい。まさに「いのちに対する優しさ」でしょうね。
by hyocori-hyoutan | 2006-10-01 00:01 | マラソン名言