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My偉人伝⑧ 大田館長 信念と優しさの 古希祝い

10年前にK小学校のPTA会長をしていた。その時の初代校長が大田校長であった。小生は2代目のPTA会長であった。大田校長は、信念持った人であり、教職員にたいしても毅然とした態度をとっていた。また、人に対しても厳しいばかりでなく自分に対しても厳しかった。

その一例として、校長室で雑談をしている時であった。

「校長、校長室はいつも開けているのですか?」
「そうだね、教職員が入りやすいように、いつも戸を開けているよ。それに、校長室の中が見えるように、衝立も置いてないよ。」

そうとおりであり、校長室は透明のガラスも使用しており、廊下から見ると校長の机も丸見えの状態であった。校長は、常にプレッシャーを自分に与えるためにオープンな状態、相手が責めやすい状態を作っていたと思う。逃げも隠れもしないという自分への厳しさの顕れの一端である。しかし、人一倍の気配りもあった、必ず来客者には、玄関口まで見送りをされていた。

そんな生きざまの人間は、いつまでも人に信頼されている。その表れが、退職後も同じK校区の公民館長として迎い入れられた。そして、退職後10年を経過しているにも関わらず、古希のお祝いには、当時の教職員やPTA役員が大勢参加してくれた。出来るようで出来ないことですね。
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人生、自分の信念を貫くとともに周りへの気配りをしていけば、多くの人から「古希の祝い」をしてもらえるものですね。これからの自分の残りの人生を考える上で見習いたいと思う。そんな校長から指名されて、地域の自治活動のまとめ役を仰せつかっている。幸せなことである。

ところで、校長室のガラス戸の件では後日談がある。大田校長が離任されて数ヵ月後には、校長室のガラス戸は半透明のすりガラスになり衝立も置かれるようになった。新しい校長室の主の指示によるものだが……
by hyocori-hyoutan | 2006-10-29 22:42 | My偉人伝