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マリー・アントワネット 博多座にて 堪能する 

昨日、博多座に行ってきた。ミュージカル「マリー・アントワネット」の観賞である。うちの奥さんが「博多座に行きたいね……」と言っていたが、本当に入場券も購入してくれて、ボクを連れて行ってくれた。博多座に行くのは昨年の4月の「藤山寛美公演」以来である。
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開演は午後6時からなので、仕事を終えて川端通りをブラブラしながら博多座に向かった。連れて行ってくれるということは、公演が終わった後の食事は、ボクが連れて行かなければいけないなあ…。そんな事を考えながらの歩きである。宝塚やミュージカルにはあまり興味はないが、「本物はすごい!」という期待感は大きい。主役のマリーアントワネット役の「涼風真世」の読み方も「りょうふう」と思っていたら「すずかぜ」と言うんだよ、と訂正をさせられるくらいだもんね。
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舞台は、17世紀末の今から210年くらい前の出来事……ルイ16世の治世下であったが、フランス革命の前夜であり激動期である。その王妃マリーアントワネットと革命に情熱を燃やす女性マルグリッドアルノーを中心に繰り広げられる。でも、どちらかが主人公という訳でもない。高慢な浪費家のマリーであるが、家族愛にも満ちている。アルノーの方も冷徹な革命を目指すが、マリーへの情も湧いてくる。

だから、革命がいいのか悪いのか……はっきりとはしていない。描きたいのは人間というのは愚かなもの、何が本当の正義や自由なのか、と問いかけていた。ただ、これはミュージカル劇であり、善悪をはっきりしていた方が分かりやすいのに、誰が主人公なのか分からないストーリであれば、感情移入があまりできない。だから、歌も胸に迫っては来ない面もあった。ミュージカルには、ストリーの素晴らしい展開を期待せずに、歌や舞台の華やかさを求めればいいのだろうけど、ちょっと、そんな事を考えてしまった。

ただ、高校の世界史で基本的なことは習っていたけど、実話らしい「首飾り事件」などは初めて知った。歴史とは必然的な出来事もあるが、偶然的な出来事から急変することもある。フランス革命も偶然的な出来事が誘因だったかもしれない。隣国同士の英仏は、王制と共和制の違った道を歩いたのだが、その分岐点は少しばかりの神様の悪戯だったかもしれない。

終わったのは、夜9時20分であった。帰路は中洲の明治会館の迎い側の「プライベートダイニング天天」という居酒屋に立ち寄った。窓際に2人掛けソファー席があり、夜景を見ながら食事が出来た。ビールに熱燗、焼酎も飲んだ。料理も美味かった。会話の中心は、2月と3月のフルマラソン、そしてウルトラマラソンに広がった。また、今晩の食べて飲んだ分は、明日からのトレーニングで落とそうと思った。最後は、いつもスポーツになってしまうものですね。
by hyocori-hyoutan | 2007-01-24 23:48 | movie