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別府大分マラソン 晴れた日に 藤田が微笑む 

30kmのスプリットタイム、1時間31分40秒で通過!佐藤敦之選手(中国電力)が横を見て、他の集団の選手の動向を気にする。渡辺共則選手(旭化成)も佐藤選手をマークしながらの走りである。藤田敦史選手(富士通)も終盤の駆け引きを意識した凛々しく走っている。32km過ぎにペースペーカーを外れてしまう。デービット・ケンボイ選手がスパートする、ケンボイは腕を抱え込みながらストライドを伸ばしていく。藤田、佐藤がすぐにつく。渡辺は後方の第2集団に後退してしまった。
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37km通過!残りは5kmだ。ラップは㌔3分10秒程度、ピッチが上がらない。このままでは2時間9分30秒は切れないと解説の宗茂(元)旭化成監督は言う。さあ、誰がどこでスパートするのか……。38km手前、藤田が満を持してのスパート、すぐ後に佐藤がつく。ケンボイが遅れ始める。佐藤は後方5~10m差である。つくのか離れるのか微妙な距離である。藤田はスパートのスピードを緩めない。徐々にその差が広がっていく。時々、藤田は後ろを振り返るのは余裕の表れか……。勝負はついてしまった。
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40kmポイント、2時間3分23秒で通過、10分を切れるかどうか、ちょっと難しいタイムになった。やはり、気温が12~13度に上昇したのは、選手のスタミナを奪い取ったのかなあ……。もう優勝は間違いなしである。大分陸上競技場のゲートをくぐれば、あと300mである。福岡国際マラソンの惨敗から2ヶ月しか経っていなかったが、見事な調整でテープを切る。本当の実力者が優勝を成し遂げた感じである。
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日本陸連強化委員会の沢木啓祐委員長はいつもは辛口のコメントは多いが、藤田には合格点をつけたみたい。それにしても、マラソンは難しい。絶好調で神がかり的な強さがあるといわれた佐藤が、いい所を見せることなく勝負どころの前に沈んでしまった。
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別府大分マラソン 晴れた日に 藤田が微笑む _c0070439_1543411.jpg振り返ると懐かしい別府大分マラソン大会である。ボクのマラソンベストタイムは2時間42分31秒であるが、20年前の1987年の第36回大会で出した記録である。一年一年の衰えは見えにくく、1年前の体調に戻す自信はあるが、20年前のコンディションには、どうあがいても戻れない。
(写真は第35回大会の時のゴール後に、子ども達と撮った記念写真。当時は別府に行くのが恒例の2月になっていた。)
by hyocori-hyoutan | 2007-02-04 13:34 | スポーツに一言