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マラソン名言39 1987年ランナーズDiaryより

マラソンは喜びである。(アーサー・リディアード)

3ヶ月ぶりの「マラソン名言」である。あと少しで40本目になる。多分50本は掲載されているから、ラスト10本頑張ろう!

ボクが「ランナーズ」を愛読書にしてむさぼり読んでいた頃に、「リディアード式トレーニング」がよく掲載されていた。ヒルトレーニングや高地トレーニング有効性を理論の中枢にしていたと思う。平坦な道よりアップダウンの多い坂道トレーニングが、走りに効果的な筋肉を鍛えフォーム改造になる。高地トレーニングが最大酸素摂取量を増やして有酸素運動の能力を高め、持続的なピッチを維持できるというものだったかな……。

要するに速く走るには、"ストライド×ピッチ"を鍛えなければいけないということ。この理論は競技者でも市民ランナーでも通用することである。

話を戻そう。「マラソンは喜びである」はシンプルだけど奥が深い。背景には、ランニングは苦痛、マラソンなんて地獄だ……という意識の反語だから印象的だ。でも、この言葉は20年以上前の言葉であり、東京マラソンで市民権を得たマラソンにとっては、今はこの言葉に共感を持つ人も多いであろう。「喜び」は苦しい過程があるから「喜び」になる。まぐれが支配するスポーツには「喜び」はないだろう。

更に、じゃあ、「100kmマラソン」は何と言ったらいいのだろう?

ボクは「100kmマラソンは大人の道楽だよ」と表現してもいいと思う。体力が衰えてくる中高年になったら、10kmでもハーフでもマラソンでも、一年前の記録を更新することは、だんだんと厳しくなる。体力、筋力がベースになっているから仕方がない。でも、100kmになると、体力や筋力以上に、気力、精神力が重要になってくる。そこに中高年を虜にする魅力が潜んでいる。努力すれば報われる……この言葉には若い人より年配の人の方が反応が早い。
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道楽だから採算は考えないし、費用対効果も関係ない。他人との比較も不要だ。あるのは心の充足感だけだ。この世界を知れたのは喜びである。特に40歳を境に引退したボクを引きづりだしたボクのオクさんには、感謝しなければならないね。
by hyocori-hyoutan | 2008-04-24 23:37 | マラソン名言