寅さん 来たけど休館 また来るよ!


さて、ゆっくりした昼食をとっても、まだ午後2時30分……。
「何処に行こうか?」
「葛飾柴又に行こう!」

葛飾柴又と言えば寅さんの生まれ故郷、東京の下町かな……と思っていたが、
列車に乗ると浜松町から約40分、想像していた以上に小さな町と駅である。
駅前には寅さんの銅像がある、記念写真をとる。そして、柴又帝釈天の参道が続く。
映画に出てくるお寺の鐘や境内である。
なんとなく初めてであるが来たことがある気持ちにもなる。

矢印をみると「寅さん記念館」もある。早速、境内を通り抜け、矢印の方向に進む。
歩いて7~8分、葛飾区観光文化センター内にある「寅さん記念館」に到着する。
しかし看板をみて、「あっ……」とする。月一回の休館日にぶつかってしまう。
しょうがない、警備のおじさんが「何処から来たんですか?」と尋ねる。
「福岡から来ました」
「それゃ残念だ。裏の河川敷は『矢切りの渡し』の記念碑もあるから見学していったら……」

まてよ、ここは寅さんの映画のシーンに出てくる風景だ。遠くに鉄橋が見え、雄大な江戸川と、その緑の斜面、寅さんが座って、さくらや満男と「人生とは……」としゃべっているショートコントのシーンである。

帰りはまた、参道を通って行ったが、1作から4作に実際使用された「とらや」で草だんごを食べ、有名な松屋の飴総本店「セキトメ飴」をお土産に列車に乗り込んだ。