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なでしこジャパン 女神も脱帽 その粘りと栄光

早朝の3時半すぎに自然に目を覚ました。でも再び睡魔に襲われ起き上がったのは4時半過ぎであった。それでもテレビをつけてワールドカップサッカーの決勝戦を食い入るように見つめ応援をした。すごかった、本当にすごかった。2度も追いついたのだから、それも残り時間は僅か時間帯の出来事だったから、点を入れられた米国の悔しさは日本の喜びに比例して大きいものだっただろう。

女子サッカーを見て男子との違いはファールが少ない、オフサイドが少ない。つまり試合が途切れることがすくない、休む間がなく90分(延長を含めると120分)走りまわるスタミナ、脚力が要求されることみたいな気がした。それとゴール枠へのシュートが多いように思った。見ていて展開が早く面白かった。
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それほど素晴らしい粘りで得たPK合戦、自ずと勝利の女神が日本に傾いたような気がしたが、それを確定的にしたのが、キーパーの一本目のセーブであろう。瞬間の相手の動きで左サイドにダイビングしたが、飛んだボールはやや中央に…残った右足でゴール枠からボールを弾き飛ばした。残った脚がボールに触れても、方向を変えるくらいが関に山、ジャストミートしてボールを枠外に追いやったのは、テクニック以上に、気合や神様の仕業を感じてしまう。120分戦いながら常に米国に先手を取られて来て、最初に主導権、リードを奪ったのはPK一本目とは勝負強さを感じてしまう。

しかし、それでも神様の浮気を心配していたが、そのあとは神様は不要であった。勢いを得たなでしこジャパンは、自分たちの力でゴールネットの内側からネットを揺らし続けた。見事な試合であった。劇画や映画でこんなシナリオ展開であれば、出来すぎと興ざめするところだが、フィクションではない"生のサッカー"でこんな試合を見せられると素直に歓喜してしまう。

スポーツの力の偉大さを証明した瞬間でもある。スポーツがある社会がいかに健全であるか、スポーツは国境を越えることができるもの、スポーツで全力を尽くしたものがいかに美しいか、それに見ることによって触れた人の心の中までも浄化してしまう。国でも新しいスポーツ振興法が成立したばかりである。スポーツが創造できる豊かな社会を実現して欲しい。

「こんな時にスポーツをしている場合ですか…」みたいな有識者風の人の発言や、それに乗っかる偽善的な市民の声はいらない。今のマスコミの論調が、ずっと続くことを願うのみだ。
by hyocori-hyoutan | 2011-07-18 21:33 | スポーツに一言