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森喜朗「遺書」には 東京オリンピック開催への 思いがいっぱい

森喜朗著「遺書」-東京五輪への覚悟-を読んだ。無給で献身的にオリンピックに向けて、組織委員会会長として尽力している森喜朗氏の自伝兼オリンピック活動の暴露本である。第一に著者が取り上げたのは、化けの皮がはがれた小池百合子東京都知事への痛烈な批判である。当時のマスメディアの小池氏へのヨイショぶりは僕も感じていたし、攻める相手をターゲットにした悪魔のレッテル化はおかしかった。もう忘れかけているけど「希望の党」のプロモーションビデオのイメージ戦略は、ずっこけたから今見ても面白い。そしてもう少しで総理大臣の椅子を狙う自信家であったが、「排除」の言葉で奈落の底に落ちた。馬鹿なジャーナリストtorigoeのオンゴールにも助けられたけど。
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話は戻して、森さんは、IOCや国際競技団体との協議を重ねた上の施設決定などを進めてきたが、小池さんんの過去の経緯を無視して、自分がお山の大将で変革しようとしたこと全てが暗礁に乗り上げ、元の鞘に収まったが、言い訳をして素直に謝らない小池さんの非難が掲載されている。
この本を通して、マスコミでは悪いイメージでしか語られない森さんが実は、包容力と政治家の信念を持ち合わせていることを初めて知った。がんと闘いながら組織委員会会長として、残りの命を東京オリンピック開催に捧げている森さんに最敬礼である。


by hyocori-hyoutan | 2018-12-14 00:29 | 読書