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サロマ100km 幕引きの前に ドラマはある

【60-70km区間】
60-65--65-70km
42'14"--45'54"

小生: 60-70kmは少しペースを落としていこう、宿泊しているホテルが近づく70km過ぎは必ず元気になるから、この10kmのキムアネップ岬めぐりのコースで道も平坦だよ、でも完走できるかどうかの正念場だ!ホテルの「お汁粉」が待っているぞ!
妻: わかった……

60kmからは意識的に落としたペースのつもりであったが、予想以上に落ち込みが激しくなってきた。気がつくと、妻は後方30mくらいに位置している。先を急ぐものの気分転換をしようと思い、一部、ウォーキングを取り入れて精神、肉体の回復を待つ……。魔のキムアネップ岬めぐりとなった。でも70kmまでたどり着けば、何とかなるとあくまでも完走を目指す。

67.5km付近だったかな。道を左に曲がり街中に入るところがあった。左折しながら少し下っているところである。その下りが走れずに歩いてしまう。もう何も言えない、『完走を目指して走ろう!』とは言えない。ひたすら後ろから歩いて自らの意志で走り始めるのを待つ。200mほど歩いただろうか……。前方のガソリンスタンドに私設エイドステーションがあった。

ボランティア: 70kmの関門まで、あと2km強だよ。㌔8分ペースで行けば間に合うよ!

突然の声であったが、状況がすぐにわかった。周りのランナーも急に少なくなってきた。そうか、関門に引っかかるのかな……と思う。エイドステーションに着く頃の呼び掛けは「㌔7分で行けば間に合うよ」に変わってしまった。万事休すである。

妻: 私は完走するのは無理だから、先に行っていいよ。完走目指してね!
小生: いいよ、俺もくたびれた。今年は70kmまでにしよう。お汁粉も原生花園も無理だったね。

諦めがついてエイドステーションではしっかり休憩をする。凍結していたプチゼリーの美味しいこと、5,6個も口に放り込む。あと2kmはウォーク&ランで70kmまで目指す。何故か気持ちが晴れ晴れして周りの景色も白黒からカラーに変わったみたいに見える。

道沿いに一軒の民宿が見え、オーナーの人たちが応援をしている。

オーナー: 頑張ってください!
小生:    ありがとうございます、今年は70kmでレース終了で~す
c0070439_2311530.jpg
その宿の看板をみると『さろまにあん』となっている。15年前に走っていた時に知人から撮って貰った写真がすぐに脳裏に浮かんだ。『さろまにあん』は鶴雅リゾートのすぐそばの民宿と思っていたが、実は69km地点付近にあったのか……。今のレースと15年前のレースが何となく融合したみたいな気持ちになった。
(写真は15年前の颯爽と69km地点を走る小生)

70km地点は午後1時50分に到着!早朝5時に始まったレースも8時間50分で終了した。収容バスに乗り込み、シューズから記録計測チップも取り外し、フィニッシュ地点に向かうバスに揺られて行く。ゴールの常呂町に近づくとコースと並走する形になる。窓の外にはゴールを目指すランナーが脚を引きづり苦しそうであるが、痛み以上の勲章を手に入れようとする喜びに満ちて一歩一歩ゴールへの道を刻んでいる。本当に心からおめでとう!と思うし羨ましい気持ちも高まる。c0070439_2313449.jpg

荷物を受け取り最初にしたことは、10km毎の通過タイムを携帯に配信していたので、70km以降の配信タイムが途切れているはずである。心配している知人友人がいる。その人たちにメールをする。

「残念完走ならず!70kmでレース終了!応援ありがとう。でも元気です」
by hyocori-hyoutan | 2006-06-30 23:50 | サロマ100km