ワールド゙トレードセンター ひねりもなし 題名に
2006年 09月 28日
先日、ワールド・トレード・センター(W・T・C)試写会に申し込み、運よく当選して天神の「都久志会館」の試写会会場に行ってきた。
ご存知のように9・11のニューヨークでの同時多発テロを描いた映画である。キーワードは「勇気」と「生還」である。自分の命のことは考えずW・T・Cビルに人命救出に飛び込む「勇気」を描き、そして瓦礫の下の遭難に遭おうとも、家族や本人達には、生き続けるという強い意志と愛が「生還」に結びついていく。
悲惨な事故の下にも、このような命を惜しまない人間愛があったことを描く。しかしながら、もともと、この事件は政治色が強い事件であったから、政治的なことを避けて人間ドラマだけに絞り込んだ演出には欲求不満が募る。
カメラワークも、冒頭のW・T・Cビルへの飛行機突入の映像以外は、特に特撮場面はなく、ひたすら瓦礫の中での遭難者の会話が続く。また、残された家族の不安な心理状況を綴っていく。人間の助け合いや素晴らしさは、描かれているものの、小生の頭の中は、テロの論理とアメリカの論理の激突から生じたものという考えが頭から離れない。
日本でも戦争や原爆の悲劇を扱ったドラマ等は一杯あり、その中で人間愛や人間の尊厳を訴えているものも多い。しかし、最後はそのような悲劇を繰り返さないというメッセージを訴えなければ作品としての余韻は残らない。だから、政治色の強い事件ならばこそ、どうしたらこのような悲惨さを防げるのかのメッセージが欲しかった。しかし、まだ、事件から5年しか経っていないので、歴史的位置づけも定まっていない事件なので、人間愛をテーマにしか描かれないのかもしれない。
(だから、題名も「ワールドトレードセンター」そのもので、ひねりも何もなし)
ご存知のように9・11のニューヨークでの同時多発テロを描いた映画である。キーワードは「勇気」と「生還」である。自分の命のことは考えずW・T・Cビルに人命救出に飛び込む「勇気」を描き、そして瓦礫の下の遭難に遭おうとも、家族や本人達には、生き続けるという強い意志と愛が「生還」に結びついていく。
悲惨な事故の下にも、このような命を惜しまない人間愛があったことを描く。しかしながら、もともと、この事件は政治色が強い事件であったから、政治的なことを避けて人間ドラマだけに絞り込んだ演出には欲求不満が募る。
カメラワークも、冒頭のW・T・Cビルへの飛行機突入の映像以外は、特に特撮場面はなく、ひたすら瓦礫の中での遭難者の会話が続く。また、残された家族の不安な心理状況を綴っていく。人間の助け合いや素晴らしさは、描かれているものの、小生の頭の中は、テロの論理とアメリカの論理の激突から生じたものという考えが頭から離れない。
日本でも戦争や原爆の悲劇を扱ったドラマ等は一杯あり、その中で人間愛や人間の尊厳を訴えているものも多い。しかし、最後はそのような悲劇を繰り返さないというメッセージを訴えなければ作品としての余韻は残らない。だから、政治色の強い事件ならばこそ、どうしたらこのような悲惨さを防げるのかのメッセージが欲しかった。しかし、まだ、事件から5年しか経っていないので、歴史的位置づけも定まっていない事件なので、人間愛をテーマにしか描かれないのかもしれない。
(だから、題名も「ワールドトレードセンター」そのもので、ひねりも何もなし)
by hyocori-hyoutan
| 2006-09-28 22:17
| movie