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阿蘇カルデラ 感激のゴール 達成感100倍! 

無事に福岡に戻ってきた。お土産は、二人揃っての完走と、100kmを走り通した脚全体の筋肉痛と体の芯から発散される100kmの余韻の熱っぽさである。タイムは12時間30分59秒で、満点をつけていい成果である。この阿蘇100kmに向けてのタイム予測シュミレーションや特別強化トレーニングが、好結果を生み出した。レース途中の苦しさに遭遇した時も、予想外なのか想定内なのかによって、適応能力は異なる。あらゆる状況を想定していた時の方が、心の動揺がないということである。
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大会当日は午前2時30分に起床して、真夜中の朝食、おにぎり3個を食べ上げる。そして、午前3時20分にはバスに乗り込み、スタート地点の南阿蘇村温泉センター(ウィナス)に向かう。車中は、ウルトラ前の妙な静けさとランナーひとりひとりの思いが満ちている。
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スタート会場の選手控え室は、屋内ゲートボール場になっていた。ウルトラ独特の雰囲気が満ちている、これから10時間~13時間走り続けなければいけない悟りに似た雰囲気、ウルトラ仲間との親交を深める和やかな雰囲気がある。通常の10kmやハーフの大会と違う殺気づいたところが皆無である。なかなかいい雰囲気であり、病み付きになってしまう。

スタートは午前5時、約700人のランナーが一斉に飛び出す。混雑もなく余裕のスタートであり、各自が100kmのレースプランを鮮明に描いての走り始めである。空は夜の暗闇から少しづつ明るさが増して来る時間であった。レースプランの63分/10kmを目指す。距離表示は2.5km置きにあるので、10km通過の1/4のタイム16分程度を2.5kmの目安とする。20kmまでは予定通りのペースを維持できる。
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そして、清栄山の上り(22~24.4km)にアタックだ。ピッチよくリズムカルに坂を駆け上る歩きだ。周りを見るとほぼ全員歩いている。多分周りのランナーは12~13時間のゴールを目指すから計算づくの歩きである。頂上(約880m)は、霧雨と暴風である。ビニールカッパは持ち合わせていなく、ずぶ濡れになる。これからは、上り坂は速歩、平坦や下り坂は慎重に駆け下りるランニングを心がける。試走の時の峰の宿や高森ゴルフ場を通過していく。

50kmまでは、10km毎のラップも清栄山の上り以外は1時間10分以内に抑える予定通りの走りである。脚力、体力もとりあえず後半に温存した展開であり、後半に期待を抱かせる。オクさんは清栄山の登坂前に離れて後方に落ちてしまい、清栄山の急勾配で下の道路を覗き込んでも確認できず。本人の頑張りを信じて一歩一歩、自分に道を進める。

50.8kmの波野村連絡所では、約600人の50km出場ランナーの応援を受ける。到着時間5時間37分である。ここでは、ゴールに匹敵するくらいの達成感に満たされる。山の中の孤独なランから抜け出し、50kmランナーの優しい応援に出会うと大きな勇気をもらえる。ここで、そばとおにぎりの栄養補給である。後方のオクさんの到着を待つが、なかなかやって来ない。5分が過ぎ、6,7分と時間が経過する。よっし、次の到着コールアナウンスの「1000番」台のランナーが来るまで待とう。もし来なかったら先に行こう……と思う。

※1000番台は、女性100kmランナーのナンバーカードである。

そう心に決めた次の瞬間に、コールアナウンスがあった。「10××番の選手が入ってきます!」覚えのある番号であり、選手の到着を待つ。

来た来た!元気そうには笑顔で入って来た。「先に行くよ、休憩は長く取らないよう、後半も歩きを取り入れて無理しないように!」と言い残して、後半の50kmに突入だ。楽しみの52.5kmのスイカコーナーは、2つ切れあっという間にむしゃぼりつく。後半に入ると、10km毎のタイムを平均1時間20分の、ゆっくりしたペースで設定したので、ペースが落ちても慌てない。

やまなみ道路への上り坂、牧場の中の急坂は歩きを決め込んで、速歩で登りきる。普通なら精神的に追い込まれてくる地点だが、計算されていた落ち込みであり動揺なない。この地点くらいから一度は抜かれた50kmランナーを抜き返す展開となる。50kmランナーはバテテ歩いているが、100kmランナーは計算づくで歩いたり走ったりしているから、いつまでも走れる。自分が50kmランナーだった時に不思議と思っていた事が、自分が100kmランナーになって理解できた。

いよいよ、最後の修羅場「鬼ヶ鼻」の急坂駆け下り(88km地点)である。ここまで、大きなダメージを受けずに来られた。最後の坂道はゆっくり行き、最後の内牧の平坦道も歩かず走るイメージが出来上がる。次から次に抜かれるが焦らずマイペースである。
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ゆっくり脚を進めていると、後方5分くらいに走っていると思うオクさんが、追いついてくるかな……と思い時々後を振り返る。すると、坂を下る直前の92kmで後から声がした。すごい勢いで駆け下りてきたのは、オクさんである。

聞いてみると、90km地点で92kmの関門時間を見たら、時間がないと思い一生懸命駆け下りてきたという。何でそんな事になるのか……関門時間まで1時間くらいは余裕があるはずだ。更によく聞いてみると……何と!

事前に紙切れ(関門通過予定記載)を渡していたのだが、その92km通過予定時間を関門時間と勘違いして慌てて駆け下りたのこと。つまり、裏を返せば、予定時間通りに90kmまで来たということである。推定だが90km-92kmを㌔5分半くらいと推定される。90km過ぎてよくそのスピードで走れたもんだ。

そのお陰で、青島太平洋に続いて、またしても一緒にゴールすることが出来る。平坦な道に出ても気分転換に少し歩くが、ほぼ走り通した。特にラスト1.5kmのペースの速いこと、速いこと。上手くレース展開できた時は、最後の馬鹿力が出るというが、今回も馬鹿力がでた。ゴール手前から両手を挙げて、感激のゴールである。100kmマラソンはやはり100倍の達成感がある。
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完走パーティでは、ビールは残っていなかったが、満足感があるときはお茶ドリンクでも満足であった。ぜんざい、豚汁がとても美味しく感じられた。きつかったが、やはり100kmの満足感はあった。そして、レース後でも疲れもなくすぐに食べることができる胃腸の丈夫さも鍛えられた。
by hyocori-hyoutan | 2007-06-03 13:24 | 阿蘇カルデラスーパーマラソン