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マラソン名言35 1987年ランナーズDiaryより

マラソンは私にさまざまな体験をさせてくれるし、意外な出会いをもたらしてくれる魔法の杖のようなものだ。
                                (原彦次)

本格的に走り初めたのは28歳の頃であった。それまでは、職場の駅伝大会前に1ヶ月ほど走る程度だった。しかし28歳の時、職場の異動があり走る環境に恵まれた。そこから自分の走る世界が始まった。もう25年以上走り続けている。健康づくり、肥満防止で始めたランニングであったが、今もその基本的な考え方は変っていない。健康でありたい、肥満は避けたい…なんて世代を超えた願望であろう。

その普遍的な願望を実現できるのがランニングだ。自分自身の願望を実現するとともに、それを通して、さまざまな体験をさせてくれる。走っている間の襲ってくる「ランニングハイ」の恍惚感や、実年齢に囚われない自己記録の更新へのチャレンジ精神なんかはマラソンによって得られる体験である。

また、人との出会いでもすごい効果がある。いろんな人、それぞれの場で人と出会い、その時の自分の置かれた立場で付き合う。そして離れていく。でも、一度偶然の出来事で出合ったランナー仲間は、なかなか離れていかない。走力が違っても、年齢が違っても、離れがたい。そんなのが走る仲間である。そんな仲間は世間一般でいうと意外な付き合い方かもしれない。

魔法はこの世には存在しないのに、ランニングをしていたら、魔法に近いものを手に入れることが出来る。魔女じゃなくても魔男になれる近道はランニングかもしれない。奥が深いが誰にでも出来るランニング、凡人にでもできるランニング……本当に走れて良かった。
by hyocori-hyoutan | 2007-09-07 23:14 | マラソン名言