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忘却は 次に思考への 近道になる

毎日新聞金曜日夕刊の特集ワイド「おちおち死んではいられない」の連載はいつも読んでいる。3/21(金)の記事は、評論家の外山滋比古(84歳)の「思考は忘却から始まる」という刺激的なタイトルがついていた。

自分の考えていることの何パーセントが活字として表せるか。しゃべった方が自分の考えていることに近くなるのではないか……。ものを書くよりもはるかにしゃべった方が頭の回転はよくなる。
確かにそうかもしれない。逆説的だけれでも真実かもしれない。

知識と思考力は比例しない。知識が増えると思考力が低下し、知識が低下すると思考力は高まるという仮説が成り立つのです。知識がなく、頭が空っぽであれば自分で考えざるを得ない。知識があればそれを借りてしまって思考力が働かない。
これも納得である。昔、寺山修治さんの「書を捨てて街に出よう」という書もあった。読んではいないけど……。知識ばかりの頭でっかちで、行動は遅いという人もいるのも事実である。

新しい知識は賞味期間が短い。どうせ本を読むなら賞味期限の切れた10年も20年も前の本から知識をかりることも少なくない。新しい知識の賞味期限が短いことと古い本の賞味期限切れは、意味が違う。新しい本や雑誌は評価が定まっていないから、1年後にはどうでもいい知識になっているかもしれない。しかし、時代を越えて残っているものは、たとえ賞味期限が切れかかっていても万人の共感を得るところもある。

思考力を養うのは、あまり役に立たない、むしろ有害な知識を忘れ去ることです。すなわち忘却することです。忘却の手っ取り早い方法は、遊んで忘れることです。
凡人には都合のいい言葉である。遊んで忘れなさい。それが思考力をたかめることだと……。いいことは覚え、つまらないことは忘れて頭のキャパを増やしておく。パソコンのHDD容量にたとえたら分かりやすい。問題は高性能のCPUを搭載しているかどうかであろう。ともかく、くだらないことに囚われず、前向きに好奇心旺盛であれば思考力も高くなるのだろう。
by hyocori-hyoutan | 2008-03-22 00:59 | 生活の知恵と愚痴