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予想外 振り返れば原因あり 100キロリタイア

予想外の72.5km地点でリタイアだった。リタイアする時は悔しくも残念でもない。今頑張らなければ後悔すると思っても心が動かされない。簡単に言えば諦めの境地だ。脚が動かない……走っているのだが歩いている人よりも遅い。横を次々と50kmのランナー、100kmのランナーがすり抜けていく。心では完走を諦めているが、一歩一歩、目的もなく脚を進めるだけだ。給水所の横も立ち止まらずに歩き続ける。そして、やっと見えてきた72.5km関門地点で腰を下ろす。関門閉鎖10分前である。座り込んで第三者的に、次から次と通過していくランナーを見送っていく。苦痛にゆがんだ顔、関門通過に喜びの顔である。シャツを脱いでナンバーカードを外す。後は収容車に乗るだけだ……。

朝5時前、スタート地点の「ウィナス」は例年通りの賑わいである。昨晩は夜9時から上手い具合に眠ることが出来たので、気持ちよくスタートラインに並ぶことが出来た。気負わないように後方の集団からのスタートだ。でも好調さを意識するばかり、快調に走り始める。空は明るくなって曇り空で絶好だ。10kmは1時間を切る快調さだ。20kmまでは予定通りであるが、足首の筋肉痛が微妙にでてくる。でも、20kmまでは昨年を4分半を上回る好調さだ。無事に清栄山を登り切り下りに入る。
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下りがどうも上手く下れない。親指の爪が気になりだす。リラックスして下れない。スピードは出てないのだが気持ちだけが先行する感じである。それは、40km過ぎに下りになって顕著になる。だんだんと抜かれる度合いが激しくなる。激しくなれば、その分だけ肩に力、脚に力の入ったフォームになっていく。

ポシェットに入れていた予想通過タイム、昨年との比較表に目をやる。昨年とほぼ同じペースなのだが、好調であると自覚していた分だけ、昨年と同じタイムが我慢できない。昨年を上回らなければならないと焦りの気持ちが生まれる。それでも、50.8kmの波野村まではどうにか昨年の記録を維持していく。

さて、後半に入っても気合を抜かずに走ろうと思っていたが、次々と100kmランナーに抜かれ始める。上りだけの歩きの予定が、平坦のところも歩く回数が増える。それでも55kmのスイカエイドステーションまでは、どうにか元気であったが、その後は2.5km置き距離表示の遠いこと、この上なし……。最後の元気づけと思い、コース沿いの自販機でコーラーを購入して飲み干すが、なかなか元気になれず……。結局、マラソンは3度復活するという諺も空しく、62km付近から空しい歩きの世界となる。

100kmマラソンを甘く見るととんでもない。そして記録を意識すると心の揺れが大きくなる。12時間近く走り続けるには、ひたすら「無」の境地で、マイペースで走り続けるしかない。「体重も落ち練習量も豊富だから、結果はいいはず……」と思いこんでいたところに落とし穴があった。

それにしても、本番一週間前の練習を落とすことの必要性が痛感させられるレースであった。
by hyocori-hyoutan | 2008-06-08 10:52 | 阿蘇カルデラスーパーマラソン