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サムエルワンジル 余裕の揺さぶり 金メダル

サムエルワンジルは強かった。27,8度の気温の中を15分を切るペースでリードすれば、先頭集団があっという間に10人程度に絞られた。そして、スピードの上げ下げでトップ集団を揺さぶる。することはかっこいいが、その結果、自滅して後方に落ちていくのなら、笑いものになる。
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しかし、「サム」は違った。本当に強かった。首を少し左に傾け反り気味に走るフォームが最後まで切れよく走る。5kmのラップも落ち込んで15分20秒くらいだったみたい。オリンピックの舞台で2時間6分台での快走……まだ21歳の若者だ。次回のロンドンでもまだ25歳である。ローマ、東京五輪に2連覇したアベベビキラ(エチオピア)以来の偉業も十分に狙える。

トヨタ自動車九州の森下監督は、「サムエルワンジル」のことを「サム」と言って可愛がっていた。「サム」はまた日本で選手生活を続けたいというが、駅伝は走りたくないから、トヨタ九州は退社の意志が固いらしい。これから、どのような進路を選ぶか分からないが円満な退社になればいいなあ……と強く感じる。
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写真は3年前の2005年11月の九州一周駅伝最終日の篠栗中継所での「サム」の写真だ。仙台育英高校を卒業してトヨタ自動車九州1年目の「サム」である。このとき、「サム」と握手したが、温かい手の感触を今も覚えている。その年の九州一周駅伝は「サム」と三津谷選手(トヨタ九州)の大車輪の活躍で宿敵「宮崎」に勝った記念すべき年だった。ともかく、14,5kmの駅伝区間を走らせたら、区間2位の実業団選手を3分くらい引き離すのだから、ダントツのスピードだった。懐かしい思い出だ。

ところで、北京オリンピックの男子マラソン応援は、トヨタ自動車九州の会議室で「ワンジルに金メダルを獲らせる会」で100人以上で応援する予定であったが、「サム」との連絡がつかず応援会が中止になったのは本当に残念だった。
by hyocori-hyoutan | 2008-08-24 22:01 | スポーツに一言